今期の深夜アニメが次から次へと終わりを告げ、○○ロス・某難民が後を絶たない。
 
 深夜アニメは儚い。当然のことだけれど、終わる日が明確に決まっているからだ……。くぅ。

 世の中には確実に来る幸福や恐怖というものがあり、人はそれを待つ時間にこそ真の幸福や恐怖を感じるものなのだけれど、このぼくたちに許された特別な時間の終わりは、そこに至るまでがまさに夢のようであり、ああそうか、儚いという字は人の夢とも書くのだった(なんのこっちゃ……)。


 今期のマイ覇権アニメ『あんハピ♪』の放送が終わってしまった。


不憫な少女たちが今日も元気に繰り広げる励まし系学園コメディ。
〝負の業〟 すなわち不幸を背負った生徒たちが集められたクラス、天之御船学園1年7組に入学した、不運の花小泉杏(はなこ)、悲恋の雲雀丘瑠璃(ヒバリ)、不健康の久米川牡丹(ぼたん)、方向オンチの萩生響(ヒビキ)、女難の江古田蓮(レン)。
「しあわせ」になるべく高校生活を送ることになるが―― 

                         アニメ公式サイトより引用
  
 
 負の業を背負った彼女たちは何かと不運の連続に見舞われるのだけど、彼女たちは決して挫けたりしない。スーパー前向きなのである。見習うべきだろう。はっ、だから励まし系なのか。言い得て妙だ。

 まあ、励まし系とはいえ、『あんハピ♪』もおおざっぱにジャンル分けをすれば日常系アニメのひとつであって、何かハッキリとした物語がないのである(たぶん)。
 
 カタルシスとは無縁で、作り手の主義・主張を世に訴えるプロパガンダを孕んだアニメでもない(きっと)。

 「そんなの見て意味あるの」と思われるかもしれないが、日常系アニメに意味なんてないほうがいいのだ。というか、意味なんてものは自分で見つけるべきで、人生と同じだ。人生は日常で出来ている。

 何よりも、30分間何も考えずにいられることが大事なのである。

 そして、この30分のあいだ、眼前に生起するその2次元世界では決して嫌なことは起きないのだ。

 『あんハピ♪』のED曲で”楽しかった時間だけ憶えておけばね まだまだおもしろくなるよ”と歌われているのだけど、つまり、そういうことなのである。癒しの極致。ヒロインのひとりであるはなこはそれをいちばん体現していてほっこりせずにはいられない。

 
 嫌なことや上手くいかないことがあって人生ってままならない。それはぼくも彼女たちも同じ。生きている次元がちょっと違うだけで。近いけど遠い、そんな関係性なだけで。
 
 大きな不幸に目を取られがちだけど、すぐそばにある小さな幸せって、本当に人を尊い気持ちにさせてくれるのである。大切なことは日常系アニメから学びました。

 
 個人的には演出方法も結構好きで、最後まで飽きることなく観ることができたなとも思っています。ちょいちょい挟んでくる小ネタもどちらかと言えば玄人好みでした。


 それにしても萩生響ちゃんはマジで可愛いなあ。久々に心を射抜かれました。

 
響ちゃん