アニメを観ていると、女の子が強くなったのか男の子が弱くなったのか、或いは男の娘が台頭し始めたのか何なのか、とにもかくにも最近のアニメは”女の子が主人公”って気質がある。ラノベ原作のアニメのほとんどすべてがそうで、それはもちろんそっちのほうが売れるからという市場的な需要と供給から生起した確かな事実があり、いつからこうなったかどうかは個人的には『プリキュア』あたりからだと思っているのだけど、それはいいとして、二次元の女の子たちが輝いている姿に時には熱狂し、時には歓喜し、時には号泣し、時にはもふもふしたくなり、時にはめちゃしこしたくなり、時にはやっぱり熱狂し、ああそうだ、ぼくたちはいつでも熱狂していて、その世界に入り込めない人たちからすれば、なるほど、「アニメって、なんかオタクっぽい」という耐えられない軽い偏見を持ってしまうのもわからなくもなく、「アニメが好き」というと「この人ヤバい人かもしれん」と思われることもあって、けれども『あの花』や『君の名は。』はそういう偏見を持ってしまった一般の方が勇気ある一歩を踏み、観るやいなや「おもしろかった!」「すごく泣けた……」などとたちまち話題になり、「カップルで観られるアニメ」なんてよくわらかない二つ名を手に入れるまでに至り(カップルで観るのがきついアニメはエロ系を除けば案外少ないような気がしていて、言ってもアニメも余裕でエンタメだからとにもかくにもファンタジー要素が強くて、それはいわゆる日常系アニメもそうで、日常系アニメこそ萌えってやつなんでしょ、とややもすればそんなふうに言われがちなのだが決してそうではなく、「あんなこといいな、できたらいいな」が次々と繰り出され、ドラえもん(※1)を毎回作るわけにはいかなくて「おい、さっさといいから楽しませてくれ、夢見させてくれ」とふんぞり返るのび太(※2)よろしくぼくたち視聴者一個師団の要求に制作サイドは常に応えようとしているだけで、むしろカップルで観るのがきついのはアニメより映画のほうが多くて、たとえば『ゴーンガール』なんて観終わったあとふたりで映画の感想なんてできないに違いないのだけど、『ゴーンガール』はとにかく脚本がすごく良くてとっても楽しかったなあ……と小学生並の感想でこの括弧を締めくくることにしよう)、気付けば「一緒に観に行った男女は結婚する」という噂が流れるまでになっていて、一般の方とアニメの化学反応ってすごく斬新で、うーむ、アニメっておもしろいなあとやっぱり思わずにはいられないのだ。

※1……本人だけが活躍することは実は少ない。 
※2…… 自分が興味を持ったものに対してはのめりこむタイプ